レザークラフト第1作目 定期入れ(1)

さて、初めてのレザークラフトに挑戦!
本当はブックカバーを作りたいけど、基礎練習として定期入れを作ろうと思います。
そして、完成したら母にプレゼントしようと思っています。
定期入れの形は店舗で見たキットのイメージで作ろうと思います。

準備したものは道具などの他に、厚さ1.2cmほどの革・糸はナイロン糸を用意しました。
店舗で見た定期入れのキット自体は購入していないので、“なんとなく、こんな型紙なのかな?”という適当な感覚で3枚のパーツの型紙を作製してみました。

次に型紙通りに革を切るのですが、革包丁や別裁ちを持っていないので、カッターで裁断しました。ただ、私は今までダイヤモンドカッターというガラスを切ったりするカッターは使ったことはあるのですが、一般的なカッターをまともに使ったことがなかったので、少し歪な形になってしまいました。
今回は革のパーツは3枚なので、3枚を切り終えたら、一度組み立てて、はみ出している革の部分を切り揃えました。

次は、トコノールを革の床面(ざらざらした裏面)と組み立てた後に塗りにくそうなコバ(側面)部分に銀面(革の表側)に付かないように注意しながら付けて磨きました。本には“コバは磨けば磨くほどよい”と書いてあったのでどこまで磨けばよいのか分からなくなり、気付けば1時間以上磨いていました。

次は、革を縫うための穴開けです。
革用の針は洋裁用の針などとは異なり、革を傷つけないように針先が尖らずに丸みをおびているので、フォークのような感じの菱目打ちなどの工具を用いて予め穴を開けておく必要があります。この時に木槌を使うのですが、音が近所に聞こえて迷惑をかけるような場合は菱目打ちなどの工具も使わずにポンチで穴を開ける場合もあるそうです。
今回、私は菱目打ち(それぞれ4mm巾の2本と4本)を用いて直線部分は4本の菱目打ち・カーブ部分は2本の菱目打ちで1枚ずつ穴を開けました。この時、注意しなければならないことは、それぞれ3枚の革のパーツを組み立てた時、同じ位置に穴がくるようにしておかないと後で針が通らなくなってしまいますが、重ねて一気に穴を同時に開けようとすると一番上の革と一番下の革に開く穴の大きさが変わってしまうので、コツコツ地道に1枚ずつ穴を開けます。

縫い穴が開いたらパーツを組み立てて、いよいよ縫う番です。
私は個人的に“流行の最先端に乗って次々と新しい物を使うより、使うなら長く使いたい・使ってほしい”という考えなのでミシンやミシンと同様の仕組みである手縫い機ではなく、針2本を使う本当の意味での手縫いで縫います。
糸は革の厚さにもよりますが、縫う長さの34倍用意して、その両端から3cmぐらいの位置に針が来るようにして縫い始めます。
表からも裏からも同じような強さで糸を引っ張りながら同じ調子で縫い進めたり、力がかかりそうな部分は返し縫いをしたりして縫い進めます。
最後の糸の始末は、今回はナイロン糸なので革を焦がさないようにライターの火で炙り、ライターの金具部分で融けたナイロン糸を押しつけます。

形だけなら、この時点でパッと見た感じは定期入れ完成なのですが、より完成度を高めるために、完成後にもコバの面をトコノールで磨きます。
母にプレゼントして喜んで欲しいし、最後の作業でもあるので、思いを込めて3日間マイペースに根気よく磨いているとどんどんコバの面がピカピカ、ツルツルになり、完成しました。

母にプレゼントすると喜んで毎日使ってくれて作った甲斐がありますし、仕事で知り合った革関連の仕事の方にも「綺麗に磨けてる」と言って頂いて、達成感と嬉しさを感じています。

ちなみに、初めて作ったレザー定期入れはこんな感じです。
初めての定期入れ 正面から初めての定期入れ 斜め上から

写真上は正面から、写真下は斜め上から写したものです。写真下は分かり難いですが、定期入れの右上の辺りがピカッと反射しているのが分かりやすいと思います。コバを磨けば磨くほどピカピカしてきます。