春の新作と仕上げ

いろいろアレンジを加え悩み、また加え、春の桜をイメージした柄をつくってみました。

すこし渋いような気もしますが、メリハリもあって優しい風合いになったと思います。

2,3,4月、是非ご覧になっていってください。

 

 

 


ここ最近毎日毎日染めていましたので、染めた数も相当な数になってきました。
ここ連日発色、糊除去洗浄、アイロンがけの作業に追われています。

墨流しの工程は大まかに次のようになります。

①糊作り
気温や湿度や染める相手によって濃度が変わります。作ってから染めれる安定した状態になるまでおおよそ7~10日かかります。

②柄づくり、染め上げ、糊除去、乾燥
水槽で模様を描きます。のりの粘度、湿度、気温、染料の粘度、水槽の深さによって全く違うものになります。

③発色工程
高温高圧の蒸気で蒸します。この工程を挟まないと絹に色がまったく定着していない状態です。

④糊除去、洗浄
3工程で十分すぎるぐらいに洗浄し余分な染料と糊を落とします。

⑤アイロンがけ
アイロンがけをすると水分が飛び、皺が伸び、ようやく本当の商品の見え方になります。一番気になる瞬間です。

⑥縫製
必要に応じて縫製をします。

これで原反が完成します。おおよそここまで一か月かかります。

 

③発色工程、④糊除去洗浄、⑤アイロンがけを4人がかりで一週間ほどかけて行いました。

発色の様子

 

蒸気の出る量とにらめっこします

 

 

 

 

 

 

 

洗浄の様子

 

余分な糊や染料を3人体制で3回の工程で手洗いします。ものすごく時間がかかります。

 

 

 

 

 

 

アイロンがけ

 

余分な水分がぬけ色が明るくなり、絹の光沢や透け感がようやく露になります。

 

 

 

 

 

 

まだいくつかの工程がありますが、糊作成からここまでおおよそここまで一か月です。

是非新作をご覧になっていってください。

染めのシーズン

葛城山

冬場は湿度が低く、乾くのが早いので本来染めに向いているシーズンなのですが
最近は寒気の影響と盆地であるため非常に寒いです。

あまりの寒さに水槽が凍ってしまい染めれない日もあります。

 

そんな日は少し暖かくなるまで待ってから染めますが、染料や糊の粘度・広がり方がいつもと違うのですこしちがう風合いになったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

春柄、人気のサテンストライプのペイズリー、珊瑚模様などこれからのシーズンに向けて毎日染めております。

2月は熊本鶴屋、3月は上野松坂屋、出雲一畑、星ヶ丘三越、宮崎山形屋、福屋広島駅前に出店いたしますのでお時間ありましたら是非ご覧になっていってください